Tomo's Column
~My Favorite Drumming~

ここでは僕が特に影響を受けた楽曲、ドラマーや、そのドラミングを自分なりに分析して、みなさんにお伝え出来ればと思います。

第一回目 スティーリー・ダン「Gaucho」

ドラマーはジェフポーカロ。若くしてこの世を去った天才。

有名なところでは、マイケルジャクソンの「ビートイット」、TOTOの「アフリカ」、ボズ スギャックスの「JoJo」を初め、数多くの名ドラミングを世に残しています。

その中でも僕が大好きな彼のドラミングは、スティーリー・ダンの「Gaucho」。

この楽曲は歌詞に沿った変則的な拍の流れがあり演奏するだけでもかなり難易度の高い楽曲です。その変則的な拍子とメロディ、そしてコードが相重なりあい、美しく幻想的な世界観を作り上げています。

 

彼のポケットの深さに注目!

 

このドラミングで注目したいのは彼のポケットの深さ。(ポケットとは一般的には2拍目と4拍目のスネアを置く(叩く)位置のこと)。もちろん1拍目、3拍目も大事なのですが、まあそれは置いといて …。

その「Gaucho」でのドラミングは、それ以上ポケットを深く(遅く)置くと、テンポまで遅くなってしまいそうなギリギリのところまでを攻めながらも、テンポをキープし続けるという難易度の高い技を見せています。

その深いポケットをキープしながら楽曲の変則的な流れ、またドナルド フェイゲン(ボーカル)の歌にピッタリと寄り添うような場所にスネアを巧みに落とし込んでいるため、一般のリスナーにもゆったりと自然に聞こえつつ、また素直に心に残るようなドラミングになっています。

その他にもシンバルの使い方も素晴らしく、時にエフェクト的に優しく打ち、きらびやかな印象を与えたり、しっかりと打ち込んで場面転換に使っていたりと。

 

全ての良さをここでは書き切ることはできませんが、その楽曲を作り上げるこのドラミング技術はどれを取ってもパーフェクト!

今でも聴くたびに何かを学び続けることが出来る大好きな楽曲です。

ぜひ、みなさんも聴いてみてください。

 

 

「Gaucho」: スティーリー・ダン1981年の作品「Gaucho」のタイトル曲。